トヨタ自動車は6日、今月下旬に開幕する東京モーターショーへの出展概要を発表した。世界初登場となる超小型電気自動車(EV)のほか、ハイブリッド車(HV)の新型「プリウス」をベースにした、家庭でも充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)、富士重工業との共同開発スポーツカーのコンセプトカーを展示。先進技術をアピールし、自動車業界の牽引(けんいん)役としての存在感を示すことにしている。
超小型EVのコンセプトカー「FTーEVII」は、同社の超小型車「iQ」よりコンパクトサイズで、全長2730ミリ、全幅1680ミリ、全高1490ミリの4人乗り。ブレーキやアクセルがなく、バーを握って手ですべての操作を行うのが特徴だ。両側のドアは狭い駐車スペースに停車した場合を考え、前後に動く電動スライド式とした。
充電には100ボルト電源で7.5時間かかる。フル充電での走行可能距離は90キロ程度で、最高速度は時速100キロ以上。ルーフにはソーラーパネルを搭載し、ヒーターや空調の稼働に使う。
トヨタによると、子供の送り迎えなど「都心での近距離移動手段として使用してほしい」という。同社は2012年にもEVを米国市場へ投入する方針で、「FTーEVII」をEVのあり方の一つとして提案したいという。
一方、PHVは今年末から日米欧に投入される予定で、コンセプトカーはすでに今年9月中旬、フランクフルト国際モーターショーに展示されている。
PHVのコンセプトカーの燃費性能は1リットルあたり55キロ以上。電気モーターだけで動くEV走行の距離は、20キロ以上を目指すとしている。充電時間は、100ボルト電源で180分、200ボルト電源で100分。トヨタは「短距離のEVと違い、長距離走行を担う役割を果たしてほしい」とする。
このほか、富士重工業と共同開発した4人乗りのスポーツカー「FT-86コンセプト」も展示。富士重の独自技術である低重心の水平対向エンジンを使用し、車体のコンパクト化をはかった。
最終更新:10月7日8時16分
