車両スペック集

フェラーリ 360

FERRARI_360_L

新世代の8気筒フェラーリ

 まったく新しいアルミボディを持った 8 気筒フェラーリ。旧型の F355 と共通するところはほとんどない。クーペとスパイダー、 6 速 MT と F1 ミッションと呼ばれる 6 速セミ AT の組合せで、 4 車種から選べる。

 

grade_spec
グレード名
標準価格
排気量
駆動方式
ミッション
乗車定員
全長×全幅×全高(mm)
車両重量(kg)
エンジンタイプ
最高出力[kW(ps)/rpm]
最大トルク[Nm(kg・m)/rpm]
F1 Spider (現行)
1898 万円
3586
MR
ATモード付6MT
2
4490×1925×1235
1520
V8 DOHC 40バルブ
294(400)/8500
372(38.0)/4750
more
Modena (現行)
1645 万円
3586
MR
6MT
2
4490×1925×1215
1430
V8 DOHC 40バルブ
294(400)/8500
372(38.0)/4750
more
Modena F1 (現行)
1765 万円
3586
MR
ATモード付6MT
2
4490×1925×1215
1450
V8 DOHC 40バルブ
294(400)/8500
372(38.0)/4750
more
Spider (現行)
1780 万円
3586
MR
6MT
2
4490×1925×1235
1500
V8 DOHC 40バルブ
294(400)/8500
372(38.0)/4750
more
impression
tab_star 2001/09/04 tab_end
FERRARI 360 Modena
文: 金子 浩久
 3.6 リッター V8 をミッドシップにマウントする、"小さい方の"フェラーリ。先代の F355 、その前の 348 、さらに前の 328 と続く系譜の最新版。 360 モデナの最大の技術的特徴は、アルミボディを採用したこと。軽量化と高剛性化がその目的だ。
 フェラーリだけの傾向ではないが、 400 馬力もの強力なエンジンを持つ超高性能スポーツカーの割りには、運転は拍子抜けするほど呆気なく簡単にできる。もちろん、 360 モデナの持てるポテンシャルをフルに発揮させるような走り方は誰にでもできるわけではないが、乗って、走り回るだけだったら何の技術も蛮勇も必要はない。
 車内空間が広く、いわゆる居住性が向上したことに、乗ってまず初めに驚かされる。ホイールベースを延ばしたことの結果だが、ミッドシップ・スポーツカー特有の狭苦しさがほとんどない。
 次に気付くのが静粛性の向上ぶりだ。 360 モデナは、高速道路を時速 100 キロで巡航していて、パッセンジャーと普通に会話ができる最初のフェラーリになった。
 乗り心地も常識的だし、乗り降りだってひどく身を屈めることはない。運転姿勢も窮屈でなく、運転中の視界も斜め後方以外はよく見える。要するに、 360 モデナはこれまでのフェラーリがスーパースポーツカーであるがゆえに多少なりとも乗員に強いていた"我慢"をほとんどなくした。
 それでいて、動力性能は向上しているのだから恐れ入ってしまう。 8500 回転がレッドゾーンの V8 を全開加速させた時のエンジン音は音楽のように官能的だ。あの音のためだけでも大枚を払う価値があるだろう。
 6 速マニュアルトランスミッションの他に、 F1 シフトと呼ばれるセミオートマチックトランスミッションを選ぶことができる。本物の F1 マシンのように、ハンドル裏のパドルで変速を行なうが、エンジンを高回転まで回した時と速度が出ている時には、クラッチを踏んでマニュアルでシフトするよりも速く変速できる。 F1 シフトは、セミ AT とはいえ、あくまでも速く走らせるための装置なのだ。


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