
*Photo: CHRYSLER PT Cruiser
「やられた!」としかいいようがない
乱暴にいってしまえばクライスラー製 S-MX 。あるいはクライスラー製 Bb 。もっといえば、ニュー・ビートルの二匹目のドジョウ狙い。ネオンのプラットフォームを使って作ったファニーカーだ。が、商品企画は S-MX や Bb やニュー・ビートルよりもずっと冴えている。最大の勝因は、スタイリングのネタ元の選定がよかったこと。 PT クルーザーは、 30 年代に最先端をいっていたエアロ乗用車のカタチを現代にリバイバルさせたものだ。そして、それはほかでもない自社製品=エアフロー。リンカーン・ゼファーあたりもそうだったことに、当時のアメ車のカタチは VW ビートルのお手本になった。また一方、歴史コンプレックスの強い合衆国の人々にとっては借り物でない復刻版というのがたまらなく嬉しい。 RR から FF というかなり無理やりな変換をしたニュー・ビートルとは対照的に、 PT クルーザーでは客室および荷室の空間がスタイリングの犠牲になっていない。逆に、デカすぎてジャマくさいこともない。さしずめ大型デミオとでもいうか、通常型セダンと大空間乗用車の中間の、実に絶妙のところにいる。
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