
抜粋16 知ってますか...密かにあった"上がりのボルボ"
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ある意味、S40、V50の先輩?
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知ってる人はかなり凄い
「あの...このクルマのことを覚えてる? ほら...」と言われなくても普通にすんなり覚えていた人は自動車博士、もしくは乗ってた人、あるいは画像を見て「ああ、そういえばこんな車あったな!」って人は自動車マニア、「これなんだっけ? 確かボルボの・・・」と言うあなたはかなり自動車に詳しい。で、「......???」画像を見てもなんのことだか全く分からない人は至ってノーマルな健康人(笑)
正直そんなこと言ってる自分もこのクルマの存在をちょっと忘れかけていました。そ、正解は「ボルボ360」。
このクルマはボルボといっても他とはちょっと違う。オランダのDAF(ダフ)と言うメーカーがルーツ。
ダフというメーカーは1972年にボルボと吸収合併したオランダの小型車、及びトラックを製造していたメーカーで、日本ではあまりなじみが無いけどダフォデールとか佳作名小型車も残している。どうやらあちらでは当時運転が簡単で親しみやすいユーザーフレンドリーな車を作るメーカーと言う認識が強かったらしい。
ちなみにこのクルマの直接のルーツを辿ると1973年に登場したDAF66。フロントグリルにはこの時点ですでにボルボのバッジがつけられている。いわゆるバッジエンジニアリング車である。
その後登場したモデルがボルボ343/345で(3ドアが343、5ドアが345。この時代にCVTを搭載したユーザーフレンドリーなDAFをルーツにするクルマだった)このクルマの前任機種。つまり、343/345シリーズが熟成したのが360なのだ。
いわゆる「上がりのクルマ」だった
なのでそれ以外とは基本的なコンポーネンツが全然違った、ある意味醜いアヒルの子なのである。出所がまったく違う。
でも考え方にもよるが、このあとボルボS40やV50、C30になってきっちり白鳥にはなれた(!?)のではないかとも思う。
ちなみに日本で343/345シリーズは帝人から正規輸入されていなかったと思うので(たぶん...)360は日本人においてはいきなり出てきた感が強い。
セグメントで言えばDセグメントのセダンになるのだろうけど日本では不発に終わった。多分原因は見た目とイメージで当時からすればボルボらしくない丸っこいスタイリング、屋根が高く見えてちょっと寸詰まりっぽいデザイン...そのあたりだったと思う。
でも欧州では結構しぶとくて最初は消費者からなかなか「ボルボ」と認めてもらえなかったみたいだけど確か1991年ころまで生産が続いていた(はず?)。
ところで物のよさを解るもの好きも居るもので昔、近所の方がこのクルマを新車からずっと乗っていた。最後までずっと。
きっと人生最後の車、いわゆる「上がりの車」だったんだと思う。
見た目はいまいちだったけれど、乗れば解るいい車だったのはどうやら間違いなかったよう。DAFはそれなりにいいクルマを作っていたのだから。
今あればちょっと食指を伸ばす...まではしなくとも、一瞬チェックをしてみてもいいと思う。