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コレクターに人気の「ポルシェ914」誕生40周年。生誕秘話!?

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P09_0839.jpgVW-Porsche 914P09_0844.jpgVW-Porsche 914-6 (1969) P09_0841.jpg「Porsche 917ショートテール」と「VW-Porsche 914 1.7」。1970年にSpa-Franchorchampsのトラックで撮影されたものP09_0843.jpg1969年に撮影された、Ferry Porscheと「VW-Porsche 914-8」P09_0845.jpg今ポルシェミュージアムに展示されている「VW-Porsche 914-8」

世界に2台のポルシェ914/8をポルシェミュージアムに期間限定展示中

 今を去ること40年前、1969年4月に、フォルクスワーゲン社(当時はVolkswagenwerk AG)と共同でVW ポルシェ販売会社(VW-Porsche-Vertriebsgesellschaft mbh)が設立された。この資本金500万ドイツマルクの新会社は、まだ最終的な姿が公表されていなかった2種類のスポーツカー「VW ポルシェ 914」と「VWポルシェ 914/6」を発表した。

 1960年代半ば、フォルクスワーゲンはすでに時代遅れになっていた同社のタイプ34スポーツクーペ「カルマンギア」の後継モデルを探していた。ちょうどその頃、ポルシェも911と異なるポジショニングの前途有望なセグメントにスポーツカーを投入して、市場における地位を固めたいと望んでいた。
 こうしたことから、フェリー・ポルシェとフォルクスワーゲンのCEOハンイリヒ・ノルトホフは、1969年春、共同事業について合意し、ポルシェがフォルクスワーゲンの依頼に基づいて、廉価なミッドシップスポーツカーを開発することになったのである。

 このモデルはフォルクスワーゲンブラントとして水平対向4気筒エンジン搭載車を、そしてポルシェブランドとして水平対向6気筒エンジン搭載車をそれぞれ販売する予定で開発が進められていたが、1968年、フォルクスワーゲンの役員のハインリヒ・ノルトホフが不慮の死を遂げ、クルツ・ロッツが新CEOに任命されたことで運命が大きく変わる。

 クルツは、口頭で合意されていた契約を取り消し、ポルシェが開発した車はフォルクスワーゲンが独占販売権を有すると主張したのだ。長く厳しい交渉が続く中で、914の開発は何度も中止の瀬戸際に立たされたが、妥協案としてこのニューモデルを「フォルクスワーゲン・ポルシェ」と命名し、共同販売網を通じて売り出すことで合意に達した。

 この結果、「VW ポルシェ 914」は、1969年9月11日から始まったフランクフルトモーターショーにおいて、ドイツで量産される初めてのミッドシップスポーツカーとして発表されるのだが、フォルクスワーゲンとポルシェのブランド名を組み合わせたことで、マスコミはこの車を「フォルクスポルシェ」(国民のポルシェ)と形容し、新しいモデルシリーズにマイナスイメージをもたらしてしまう結果となってしまった。
 とりわけ、「911 T 2.0」と同じ2リッター水平対向6気筒エンジンを搭載する「914/6」にとっては不利であった。その傑出したパフォーマンスにもかかわらず、「914/6」は従来からのポルシェファンにとって受け入れがたいものだったのである。

 しかしながら、4気筒エンジンを搭載する「VW ポルシェ 914」は市場で大きな成功を収め、1976年春に生産が終了するまで合計115,631台が作られ、当時のスポーツカーの中でベストセラーとなっている。その大部分は米国への輸出であったが、米国市場では「914」は正真正銘の本格的なポルシェとして販売され、名称からは「VW」の文字が省かれていたという。

 現在ではVW ポルシェ 914は人気の高いクラシックカーとして認知され、世界中に多くの914クラブが存在するという。特に、わずか3,338台しか生産されなかった914/6はポルシェコレクターの間で極めて人気の高いモデルとなっている。

 ドイツにあるポルシェ・ミュージアムでは、この「914」シリーズの誕生40周年を記念して、フェリー・ポルシェが所有していた貴重な「ポルシェ914/8」を2009年4月9日から5月10日の間だけ特別に展示している。300PSのレース用8気筒エンジンを搭載したこのモデルは、なんとわずか2台された生産という貴重なクルマ。今回展示されるのはそのうちの1台で、1969年にフェリー・ポルシェの60歳の誕生日プレゼントとして贈られた車とのこと。新しくなったポルシェ・ミュージアム
訪れてみたいと思っている人には、いい機会かも知れない。

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