
2008/07/09
小沢コージ『貴方もどう? 好きから始めるクルマ屋さん』
VOL2 ありそうでなかった...欧州車に詳しい友人役になってくれる店
「これからは愛と個性があるクルマ屋さんじゃないと!」と主張するバラエティ自動車ジャーナリスト、小沢コージが全国で見つけたユニークスタイルのクルマ屋さんをご紹介する通称"アイコセ"。再び大阪でオモロイとこ、めっけましたで~!![ PR ] 趣味を仕事に変える! そんなの無理だと思っていませんか?
見るからにマニアックな雰囲気をたたえる『0Cartrouble』の三上直記クン。若くてここまで欧州車に詳しい人は専門誌界でもそういない。〒550-0014大阪市西区北堀江1-9-5昭和堀江ビル310 Tel06-6533-5045もしくは0Cartroubleまで
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かなりキャラ立ってます...
今の愛車はランチア・テーマ、もしや売ってくれるかも??
こういうクルマをご紹介します
「買う買わない」の前に楽しいエンスーおしゃべりを!
ってなワケで、今後クルマ屋は個性化する! という勝手な小沢仮説の元に始まった『愛と個性のカーショップ』、通称"アイコセ"2回目は、これまた大阪で見つけた『0Cartrouble』さん。
いやはやこの手がありましたか! って店でしたぜ。いわゆるハードを売るだけじゃない。それ以前に「今度なにしようかなぁ? これはどう?」って段階から相談にのってくれるという画期的コンセプトなのだ。まさしく友人的存在であり、今までありそうでなかった当連載が理想とするような店だが、逆に心配になっちゃうのが「相談だけで終わっちゃわないの?」って点。
でもね。それは心配ご無用なのだ。それは当オーナー、三上クンがみるからに暴利を貪らないいい人キャラな上、ぶっちぎりのエンスーカー知識を持ってるから相談だけで終わるどころか、逆に下取りの面倒も見て欲しい! ってなっちゃうこと請け合い。
それはその生い立ちを聞けばわかる。滋賀県に生まれ、物心からなぜかクルマにしか興味なかったという。今時の20代としては珍しいが、要するに超エンスー体質だったのであろう。小学校で道ですれ違うクルマの名前は全部言えたのは当然、小
ぐらいで雑誌「月刊自家用車」の「買うシュミレーション」にハマり、自賠責がいくらで37ヶ月までとか知ってたとか、その後、中学生の時、アメ車にハマってアメ車屋に大人の声して「このクルマ、まだありますか?とか言ってたっていうから凄い、っていうかほとんどビョーキだ(笑)。
まさにクルマ、それもエンスー車を売買するために生まれた男なのであーる! たぶんね。
大阪市内にある事務所。在庫は実家の滋賀県付近にあり、元アパレルらしいセンスを感じさせる
テーマの助手席...こういうクルマの演出アイデアも豊富
元々、洋服屋をやってたからこそできる発想とオシャレ度!
それから面白いのが三上クンのバックボーンっていうか個性的な経歴。そんなにクルマが好きだったら素人的には最初っからクルマ屋になれば?いいような気もするが、「好きなモノは仕事にしない」って思ったのか、「クルマと並ぶくらい好きだった」ファッション業界に入っちゃうのよ。要するに前職は洋服屋さん。
それもさすがは根がマニアックな三上クンだけに、単に丸井に就職するとか、海外ブランドの販売をするような王道にはいかなかった。まずは大阪に"上阪"? し、服飾の学校に行った後に古着屋に就職して商品管理を学び、その後、22歳でいきなりオリジナルショップをオープン!
「自分でローマとかフィレンツェ言って買い付けしてましたね」っていうから恐れ入る。
で、詳しくは語らなかったが26歳にはとりあえず休止。
「今でも年に5回は洋服屋になりますよ」というが、やはり若かったというか、根本的にクルマが好き過ぎたのだろう。
ってなわけで始まった三上流中古車販売と、その極意である"お友達コンセプト"。ある意味、洋服屋でお客にしつこくせずにこの服、実は凄いんですよねと近づくようなものってことなのかも...
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現在の足がランチア・テーマってところからもセンスの良さが伺える三上直記クン。若くてここまで"自由なクルマ愛"に溢れたタイプは珍しい。風貌から勝手にエンスー界のボブ・マーリィと呼びたい!? 〒550-0014大阪市西区北堀江1-9-5昭和堀江ビル310 Tel06-6533-5045もしくは0Cartroubleまで
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イメージポスター、オシャレでしょ...
画期的! 事前にトラブルを察知して取り去るまさに『0Cartrouble』コンセプト
ってなわけで実にユニークな欧州車に詳しい友達役になってくれるという三上クンの店だけど、さらにもう一つ、独自の切り口があり、それが店名にもなってる『0Cartrouble』、つまりトラブルゼロを実現するという画期的コンセプトだ。
「ええー、ちょっと古い輸入中古車売っててそれはむりなんじゃないの? 新車のメルセデスですら故障するのに...」
って言いたくなるがそれにはそれなりの理由がある。それは三上君が得意とするちょっと古いオシャレ系輸入車、国籍的にはラテン系や北欧、ブランド的にはフィアットやシトロエン、あるいはボルボなどといった輸入車は、逆に時代を経ていて壊れるところがわかってるため、事前にその交換パーツを押さえることができるってことだ。
「例えばランチア・デルタやったらラジエーターホースとかウォーターホースとかファンレジスター、ボルボ240やったら、クランク角センサーとかウォーターポンプとかタイミングベルトとかテンショナー、そのへんが危ないんで予め交換しておいたり、万が一の時に備えて中古パーツをトランクに入れておくんですよ。予算に応じてね」。
なんというかいたずらっ子の遠足に、あらかじめ大量のお菓子はもちろん、バンドエイドやお母さんからの「イジメてゴメンね」のお友達向け手紙を持たせるようなものかもしれない。
厳密な意味でのゼロカートラブルではないが、事実上のゼロカートラブル、まさに至れ里つくせり、癒し系外車に詳しい、三上君ならではの愛のコンセプトなのであーる。
しかも驚きなのはそれがラテン車に限らず、アメ車や国産車にまでお及ぶってこと。
「さすがに70年代のクルマまではわかりませんが、80、90年代に日本に入っていた輸入車の傾向と対策なら、ほとんど頭に入ってますよ」っていうから恐れ入る。その知識コレクション、ざっと数100車種はくだらないはずだ。
さらに予算やリクエストによっては「壊れそうなパーツキット」や「使える工具」まで入れておくそうだし、まさしくユーザー目線、エンスー目線にたったお店なのだ。
最近、トゥアレグを駆ったお客さんさん。かなり気に入ってるそうです。
最近のオススメ! ボルボ240の245風コンバージョン
それから抜群の目利きだけに、お客が求める車種にフレキシブルに対応する一方、時代的にオイシそうなオススメ車を用意してるのもポイントだ。
「最近の僕のイチオシはボルボ240のコンバージョン。あれを予め、丸目4灯マスクの北米仕様245風にして売るんですよ。コイツはホントにクラシックでカッコイイ。あと新しいところではVWトゥアレグ。あれってエンジン以外、中身ポルシェ・カイエンと一緒なのに、新車価格はもちろん、中古価格がメッチャ安いじゃないですか。V6モデルだったらことによったら300万円台で買える。コイツは最近ウケてます」。
そのほか根強い人気のゴルフ・カブリオやフィアット124などもお手の物。もちろん、時代によってタマ数の大小、モノの善し悪しはあるだろう。でもいろいろ予算に応じて三上クンが考えてくれるはず。
結局クルマ選び、特に古いエンスーグルマ選びは車種だけじゃない。価格レベルや品質レベル、市場動向に精通してなければベストな選択はできないのだ。まさに三上クンは、理想的な水先案内人といえるかもしれない。
しかし不肖・小沢もこんなにも自由で、クルマ愛に溢れた三上クンを見てるうちに、その風貌もあって、だんだん彼がクルマ界のボブ・マーリィみたいに見えてきた。そのうちレゲェミュージックと共にやってきても誰も驚きません! って感じですよ(笑)
『0Cartrouble』
〒550-0014大阪市西区北堀江1-9-5昭和堀江ビル310 Tel06-6533-5045もしくは0Cartrouble