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もう高いなんて言わせない

 

もう高いなんて言わせない

内外価格差解消

 

 昔から輸入車といえば高いものと相場は決まっていたが、各メーカーが日本市場への参入を本気で考え出した結果、いつの間にか本当に買いやすいクルマが揃ってきた。全長 4 m 以下の 5 ドアハッチバック、いわゆる B セグメントと呼ばれるこのクラスでは、その先兵であるプジョーの 206 が 200 万円を切る価格設定で一昨年から日本で大ブレーク。追随するライバル達もこのクルマを睨みながらの価格設定となってきた。
 国産車ではこのクラスはヴィッツとマーチの寡占状態であるが、どっちも 1300 cc の上級仕様だと 130 万円前後の価格設定。しかもこのクラスはあまり値引きも大きくは無いので、実際に購入するとなると思ったより輸入車との価格差は大きくない。さらに今回取り上げたクルマには 365 日 24 時間体制のロードサービスや長期保証、サービスパッケージ等が価格に組み入れられている場合が多く、さらにその差は小さくなる。
 尚、今回も実用車という基準で選んだので 5 ドア、右ハンドル、 A/T という事で選考している。

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武田和宏_プロフィール_写真S icon_home 武田和宏
[自動車業界人]
イギリス車の魅力を、文化や歴史も合わせてお伝え出来ればと考えています。
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OPEL_VITA_L
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OPEL VITA
(オペル ヴィータ)

 このクラスの最新モデルであるヴィータはさすがに良く出来ている。確かに高級感だとか見た目の派手さとは無縁の作りではあるが、実用的な装備は全てそろっている上に安全装備はこれでもかというくらいの満載状態。さらにはこの大きさのボディなのに後席でも広さは十分、走行性能も合格点を十分に上回るのだからお買い得感は今のところ No.1 。187 万円
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RENAULT Lutecia
(ルノー ルーテシア)

 1400 cc モデルの投入を期に全車で価格改定がされたルーテシア。ライバルのプジョー 206 とまったく同じ価格が設定されていてようやく本気で戦闘態勢に突入する気になったようだ。 定評のあるシャーシの実力の高さに加えて 16 バルブ化により従来の 1600 cc バージョンより出力が向上。ルノー独特のシートの高級感にも変更は無く、さらには価格も引き下げられているのだからお買い得感はとても大きい。179 万円
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VOLKSWAGEN_Polo_L
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VOLKSWAGEN Polo
(フォルクスワーゲン ポロ)

 今や初代のゴルフを上回るボディーサイズになったポロ。マイナーチェンジでまた大幅に商品力を上げた為、もはやゴルフは不要なのではと思える程、実用車として十分な広さと機能を備えている。ヴィータと同様、高級感とか見た目の派手さは無いもののしっかりと作られた実用品という感じがして、最も頼もしいクルマではある。195 万円
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EUROFORD focus
(欧州フォード フォーカス)

 実はフォーカスはここに取り上げたクルマとはクラスが違って、もう一つ上の C セグメントと呼ばれるゴルフ等の対抗馬である訳だが、この 1600 cc のバージョンは 200 万円を切る価格設定がされていてお買い得感の大きいクルマである。見た目にも新しいクルマという感じがするし、実用性も十分。気分を変えるには良い一台。197 万円
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FIAT PUNTO
(フィアット プント)

 これも実はクラス違い。排気量が少し小さい 1200 cc ではあるがその分 157 万円というお買い得価格が設定されている。この価格でも十分な安全装備は盛り込まれているし、さすがイタリアのクルマで、走ったら楽しい事についてはピカイチ。安心して手を出せる入門版イタリア車といったところ。157 万円
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PEUGEOT_206-l.jpg
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PEUGEOT 206
(プジョー 206)

 このクラスのプライスリーダー。やはり 179 万円の価格設定は衝撃的で、そのデザインの独自性と相まって日本でも大ブレーク。昨年プジョー社に日本国内での販売が 1 万台を越えるという快挙をもたらした主力車種。たしかにおしゃれな街には良く似合います。179 万円
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冷静に比較すると・・・やっぱりお買い得です。

 このクラスのクルマはほとんどが運転席、助手席、前席のサイドにエアバッグを揃えており、オーディオも CD や MD を積極的に取り入れる等、上級クラスよりも日本市場への適合に力が入っている。それもこのクラスの国産車が良く出来ている事の裏返しだとは思うが、いまや言い訳無しの戦国状態に入っている証拠だろう。
 手元にあるイギリスの自動車雑誌を見るとこれらのクルマは概ね 10,500 から 11,000 ポンド前後、1 ポンド 170 円で計算するとほぼ日本での販売価格と変わらない事になる。仕様装備が同じでは無い為、単純な比較はできないが大陸からトンネルで続いている国と、はるか極東まで船で運ばれて来る国とでほぼ価格が同じという事はいかに戦略的な価格設定がされているかが良くわかる。
 ましてやこれらのクルマはオリジナルは左ハンドルであり、右ハンドル化や日本の高温多湿な環境に適合させる為のモディファイも結構な手が入れられている。さらにはマーチやヴィッツのように毎月 5,000 台も 10,000 台も売れている訳では無いので、補修部品の在庫のコストやサービスの設備を全国に配置するコストまで考えれば、本当に良く頑張っているクラスだと思える。そういう意味では今回取り上げた 6 台はどれを取ってもお買い得なクルマで、価格の高さに少しだけ抵抗感が残っている方々にも安心してお勧めできるクルマ達である。

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